やたら星座に詳しかった君。
「好きだから、星が。」
なんて語る。
やたら虫を観察する君。
「苦手なんだけどさ……なんか見ちゃうんだよね。」
なんて語る。
やたら涙脆い君。
「うぅ……私、ちっちゃい頃から泣き虫だからしょうがないじゃん……」
なんて語る。
やたら綺麗な君。
「だって、好きな人がいるんだもん!」
なんて語る。
その好きな人は、誰だったんだろう。
それを伝えられることはなかった。
やたら弱虫な僕。
だって、君が好きだから。
なんて語る。
やたら強がりな僕。
だって、君に気持ちがバレたら怖いから。
なんて語る。
やたら泣いてる僕。
だって、君はもう居ないから。
なんて語る。
やたら旅をする僕。
この地球のどこかに君がいるかもしれないなんて思ってしまっているから。
なんて語る。
君が泣いてる時、僕は何も出来ず、
見てるだけだったよね。
ごめんね。
だからかな。後悔が僕の体に染み込んでる。
まるで海に入ったスポンジみたい。
君の海に溺れて死ねるなら。
でも僕は結局君を止めれなかったから。
ワガママでしかないんだろうな。
自殺なんて、なんでしちゃったんだよ。
あんなに明るくて、太陽みたいだったのに。
でも、それが分からないから僕はきっと、
君の好きな人も分からなかった。
あぁ、僕の恋心を奪っておいて何処へ行くの。
君の隣を歩きたかったなぁ。
10/5/2024, 3:38:37 PM