“誰よりも、ずっと”
呼吸が止まった。
やっと消えてくれた理解者。
やっと死んでくれたわだかまり。
遺された僕は笑顔だった。
壊れてしまったのだと美化された。
壊れたのは僕ではない。
まるでついさっきまで生きていたような。
そんな顔も見なくて済む。
ああ、僕のこの20数年間は無駄ではなかった!
高ぶる感情を乗せて今までの精算をした。
ありがとうありがとうありがとう。
細く上った線香と、周りの人の視線、
そしてもう濡れることのない彼の頬に伝う涙が
僕の胸を刺し貫いた。
4/9/2026, 12:05:29 PM