夢を見てたい
夢を見ていたい。自分に期待する夢。
努力すれば何でもできると信じて生きてきた。信じられるだけのそこそこの能力があった。
成らぬは人の為さぬなりけり、不可能はすべて自分のコントロール下にあるものと思っていた。
しかし次第に現実が見えてくる。仮に自分が秀才だったとしても天才の本気は越えられないこと。その秀才になりうるだけの情熱が欠如していること。秀才もスペクトラムで、天才以外が横並びということでは決してないこと。
それでも未だに自分の可能性を信じている。
可能性は切り札ではなく生ものだ。いつまでも手に持ってはおけない。そろそろ現実を飲み込む必要が出てくる。わかってはいる。しかしまだ、この生温かい白昼夢から覚めたくない。
まだ、自分に夢を見ていたい。
2023/01/14
1/14/2023, 3:45:23 AM