息が詰まるような暗い日常に呑まれそうになる。そんなときは、彼女が落としたであろうお守りを握る。手放し難い暖かさが、僕を守る最後の砦。穏やかな春の香りと、濡羽色の髪。心を溶かす柔らかな声。朧気な記憶の中で、今も鮮明に残っている。君を主と呼ぶ日を夢見ながら、僕は望まぬ夜を凌ぐ。Title「幻惑の桜」Theme「初恋の日」May.7
5/7/2024, 2:45:14 PM