谷茶梟

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忘れられない、いつまでも
(宝石の国二次創作)
「俺のことは、忘れるといい」
そう言ったきり、貴方は動かなくなった。寂しくそっと笑った顔が、頭から離れない。今日で貴方が眠ってから三千五百二十六日目。数えるのは辞めない。数えるのを辞めてしまったら、貴方がもう目覚めないと諦めたようだから。
「パパラチアを忘れた日なんて、ないよ」
答えは返ってこない。呟きは風に溶けた。ねぇ、あの時なんで忘れろなんて残酷なことを言ったの?忘れられるわけない。忘れられない、いつまでも。貴方はあまりにも鮮やかで、あまりにも優しかった。
「覚えているから、はやく目覚めてよ」
貴方がいるだけで世界が色付くんだって、ちゃんと教えてあげるから。

久々の更新です。これからもよろしくお願いします。

5/10/2023, 8:00:10 AM