白い糸。それを俺が赤に染めて彼女の小指に繋げた。絶対に離れないように、強く、強く結んで。
彼女の小指に元から付いていた赤い糸は切っておく。
すると切った赤い糸は色を抜いて白くなって行く。
そうしないと彼女は俺だけを恋人にしてくれない。
彼女には俺だけなはずなのに。
何処の馬の骨かも分からない奴と糸を結ぶだなんて許せないけれど、彼女は抜けているところがあるから強く怒れない。惚れた弱みだ。
いつまでも、来世でも、愛してる彼女に口付けをして生まれ変わる準備をしに彼女の元から離れた。
6/30/2024, 10:51:03 AM