雲ひとつない青空。風は暖かく、いつの間にか季節は移り変わったみたい。キラキラと溢れる陽射しに、目を細めた。道端に咲く花に視線を移せば、自然と笑みがこぼれる。もうすぐだよ、と言わんばかりに揺れる姿に、心が弾んで。足音に振り向けば、そこには愛おしい人。「おまたせ。」ふわりと風に乗って、あなたの香りが届いた。いい天気だね、と言われて、私は頷くと同時にあなたの手を取る。歩き出した私たちの背中を、花は見守り、輝く太陽は照らしてくれていた。
4/13/2024, 3:15:55 PM