こんな儚さと季節の巡りを感じさせる言葉でも
私には華やかな文が書けない
手離したくないほど美しい色白の少女の頬のような薄ピンクの桜は、散りゆく様を人に見せつけているのかと見紛う程に美しく 麗らかに 散り、やがて緑になる。
呑まれそうになる
呑まれているのかもしれない
少し赤みで艶のある木の幹と、美少女のまつ毛のように可愛らしく揺れる花々が
太陽の光を反射して私まで薄白くピンクになってしまいそう。
桜が満開の元で死ねば、妖精かなにかになれるでしょうか。 醜い生き方も 花々が私に咲いて吸い取ってくれるでしょうか。
そうならいいのにね。
お題「桜散る」
4/17/2023, 5:28:38 PM