手のひらの宇宙
君と繋いだその手のひら
小さな宇宙が広がってた
鼓動に合わせて巡る星々
僕らだけの時間があったね
だけど言葉は途切れたままで
気づけば空は曇ってたんだ
指の隙間からこぼれる光
二人で描いた夢の欠片
手のひらの宇宙は壊れたけれど
まだそこに残る君の温もり
消えない記憶が僕を刺すたび
愛してたことを知る
夕焼けに染まる街の影で
君の笑顔が浮かんでくる
追いかけても届かない背中
手を伸ばしても空を切るだけ
いつか二人で見た星座さえ
今はただの点と線になる
失くした未来が僕を惑わせ
答えのない夜が続く
手のひらの宇宙が零れ落ちても
僕の心には君がいるから
消せない傷跡も抱きしめながら
進むしかないと知る
もしも願いが叶うのなら
もう一度君を照らしたい
あの星空の下で寄り添った
奇跡をもう一度だけ
手のひらの宇宙は遠く消えても
忘れられない愛がそこにある
痛みに染まる夜空を見上げて
また歩き出す僕がいる
君と過ごしたあの手のひらに
小さな宇宙が輝いてた
今も僕はその光を胸に
新しい朝を迎えるんだ
1/18/2025, 11:41:42 AM