社会不信。
それは、最初から私の中にあったものだ。
子どもだった頃の私は、不条理や理不尽の意味をまだ知らなかった。
大人たちは矛盾した論理で動き、
子どもの純粋な問いかけは、いつも巧妙にずらされていく。
“正気でいようとすること”が、むしろ異常と見なされる空気の中で、私はひとり彷徨った。
泣かず、怒らず、ただ歩き続ける。
「自分は迷宮の中にいる」と静かに感じていた。
理解されない痛み。
秩序の裏に潜む狂気。
それでも、不可解の只中でなお立ち止まらずにいる、小さな意志。
少しずつ、この構造の裏側が透けて見えるようになった今も、世界は依然として「不可解の塊」にしか見えない。
それでも観察をやめず、
迷いながらパターンを指でなぞり、手触りを覚え、
自分なりの地図を描き続ける。
迷っているということは、新しい模様を編み出しているということ。
題 心の迷路
11/12/2025, 11:31:50 AM