世界が美しいと思える日まで

Open App

紅茶の香りがする

嗚呼、きっと彼が淹れてくれてるんだわ

この紅茶の匂いは私の好きなやつね

でも、もう私はあなたが心を込めた

紅茶をこの口に運べないのね

もう、飲めないのね

悲しいとは思うわ、申し訳ないとも思うわ

あなたに黙って逝ってしまったこと

この世界で生きていくことが耐えられず

自害を選んでしまったこと

ねえ、あなたここにいるのは辛いでしょう?

だってここは私が首を括った場所だもの

ここにいなくていいのよ 無理していなくていいのよ

でも、私はこんな言葉を言えるほどの価値はないわね

だって、おい詰まれすぎてあなたを置いてかれる人の

心なんて考えなかった

こんな身勝手な女なんて忘れて

新しい恋をしてね

ねえ、もしあなたにこの声が聞こえるのなら

私が死んだ時どう思った?

10/27/2023, 12:07:01 PM