世界の終わりに君と
「ねぇ、世界が終わる日なにして過ごしたい?」
「なに、急に」
「よくあるじゃん!あと数時間で世界が終わるなら 何しますかー的な?」
「まぁ、あるけど、」
「あるよね!だから何がしたい?」
「あるけど、それからそこまでとんでいくのは意味 が分からん」
「まぁまぁまぁ、そんなケチなことは言わずに…」
「じゃあ、いつも通り過ごしていたい。」
「えっ!もっと何かないの?!」
「なんかー……贅沢したい!とか学校サボりたい!
とか…ない?」
「ないよ。ただいつも通り過ごしていたい。」
「ちぇっ、つまんないの、」
そう、ただいつも通り、貴女と喋りながら過ごせたら…ただ、それだけを望む。
出来ることなら、この世界が終わる終期まで、貴女と喋っていたい。
貴女といるこの時間が宝物だから…
「ねぇ、なんで突っ立ってんの?」
「はやくしないと置いていくよ!」
「ちょっと待って、すぐ行く!」
やっぱり、貴女は私の太陽だ……
バックを背負って、セーラー服を着ている2人組。
1人は楽しいそうに喋ってて、1人は分かりにくいがきっと嬉しそうに相づちをうっている。
そんな2人は夕陽に背を向けて歩いていった……。
fin
6/8/2024, 6:17:29 AM