春は変遷の季節だと泡沫の夢を抱く。しかし物語の転換点はいつだって急下降な暗雲のゲリラ豪雨で流される。現実は蠅叩きを持った理解不能な宇宙人の集団が跋扈している。春になると湧いてくる毛虫のような扱いである。延々と叩かれて自尊心を砕かれ空虚なカラクリ人形と成り果てる。そうして漸く扱い易くなったパティとして仲間となり、皆でハンバーガーの具材の一つとなる。個性は潰され、ケチャップで存在を上書きされる。春爛漫の季節。パンズで挟まれる為に生まれてきたピクルスみたいに桜並木に埋もれる人生。
題『春爛漫』
4/10/2026, 6:43:38 PM