涼華

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「朝日の温もり」

日頃はまったく
感じなかったんだ

私の世界は
最近、雨降りばかりで
降っても、降っても
一向に晴れない世界、は夜

いつ、止むのよ……

雨に濡れて
冷たくなっていく
身体

誰か、この雨を止めてよ……

叫びは声にならずに
冷たくなっていく


いつしか感情さえも雨に流されて
感情のない身体だけが
ただ機械のように動くだけ

動くだけの、毎日
毎日のなかでも止まった
私だけの世界

世界がほんの少し動いたのは
雨足が弱まってから
何故?という疑問
あなたという不思議な存在

私の世界があなたに
受け止められた
抱きしめられた、と感じたとき
雨は止んだ

私の聲は あなたに届いていた

待ちわびていた
雨上がりの夜
ようやく私は
朝日の温もりを感じた
あなたの側で














6/10/2024, 2:04:50 AM