か弱く揺れている。ゆらゆらと揺らめく薄っぺらい炎をじっと眺める。こうやって曖昧で儚い炎は僕の記憶によく似ている。 靄がかかっているような、ひどく眩しいような、あまりクリアではないけれど、一生消える事なく灯し続ける。暗闇にそっと寄り添うような記憶のランタンを右手に掴んで、僕は未知の世界に飛び込んだ。/記憶のランタン
11/18/2025, 2:13:08 PM