「リリスモン、君にコレを」
そう行って彼、ワイズモンが渡してきたのリボンがラッピングされた小さなプレゼント箱だった。
「え、コレ‥」
「今日は、クリスマスイブだろう、少し早いがプレゼントにと思ってね」
「ワイズモン…あなた‥」
彼等はリリスモンがウィッチモン、ワイズモンがウィザーモンのときからの幼馴染であり、故郷である『ウィッチェルニー』にある魔法学園で一位二位を争うライバルどうしだった。
‥まぁリリスモン(当時はウィッチモンだったが)が勝手に思っていただけだったようだが。
「…開けてもいいかしら」
「ああ、‥こういうのは初めてでわからず、リリカたちに助けてもらったんだ」
「これ‥!」
箱の中には愛らしい小さな花が散りばめられた髪飾りが入っていた
「君に似合うんじゃないかとおもって‥‥、リリスモン?」
リリスモンはプレゼントの中をみてずっと固まっていた。
「‥‥やはり私からのは気に入らなかったかい。まいったな、慣れないことはやはりするものじゃないな。すまない気に入らなければ捨てるなり何なり‥」
「な!そんな事するわけ無いじゃない!!!」
「!?」
おおきなこえで否定した。
「貴方がこういう贈り物することに驚いただけで、別に気に入らなかったわけじゃないわよ!嬉しいに決まってるじゃない!!」
「そ、そうか」
「そうよ!!もう、言わせないでよ!!」
顔を真赤にしながら言うリリスモン。怒って赤いのか、恥ずかしいことを行ったような気がして赤いのかわからなくなってしまった。
「‥ねぇ、着けてみてもいい?」
「あ、ああ、もちろん」
そう言うとのリリスモンはその花の髪飾りを頭につけた。
「ど、どうかしら」
「うん、よく似合ってる」
「ふ、ふん!当たり前でしょう!私は色欲の魔王、似合わないものなんて無いんだから!」
「ん?ではなぜ私に聞いたんだい?」
「〜〜っ!もう!ちょっとは自分で考えなさいよ!」
「??」
「‥ねぇワイズモン」
「なんだい?」
「プレゼント、ありがとう」
「‥‥ああ」
「ねぇ、このあとヒマかしら?プレゼントのお礼がしたいの」
「そんなの別に」
するとリリスモンはワイズモンの腕を無理やり取った。
「うるさい!この私がしたいっていってるのよ!ありがたく思い付き合いなさい!」
ワイズモンの腕に逃さないというふうにしがみつき睨みつけるリリスモン。
それに負けたというふうに「仕方ないな」と言うワイズモン。
「それで、君はどこに行きたいんだい?」
「取り敢えずリアルワールドいきましょう。クリスマスのイルミネーション見てみたいわ」
そして二人はリアルワールドに向かった。
美しいクリスマスのイルミネーションを見に。
Merry Christmas
12/24/2023, 10:07:32 AM