書く—書いた記録

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「これも難しいね」
「また唐突に」

「人生では選択しなかった選択肢の事後評価は常に後悔が満足の極端な方に行くけど、それは現在がうまくいっているから良い評価、悪くいっているから悪い評価にしかならない。つまりその人の現状がどうかという、それだけだ」
「また難しいことを言ってるみたいだけどなんとなくそれっぽい」

「手放す勇気も手放さない勇気も結局は事後評価だと考えると、今後に繋がりそうなものを選択していくというのが理屈の上では良さそうに思える」
「その言い切らないところに含みがありそう」

「そう、何かを選択したり実現するためには才能なりお金なり人間関係なり環境なりと前提条件がある。つまりうまくいくかは分からない」
「うーん、難しい」

「まあ、事後評価性を考えると、幸せになれそうな選択肢を常に選ぶってことだね」
「だからそれが難しいって話では」

「そう。だからあまり深く物事を考えないって選択肢もあるわけだ」
「なるほどねー。あなたにはできなさそう」

「!」
「いや、それはそれでしょ」

「!」


お題『手放す勇気』

5/16/2025, 11:21:21 AM