時計の針が重なって
「君が恋しい」
手と手を重ね、寄り添いあったあの日
僕らは、一晩中、愛し合ったね
いつもは見せない、君の泣き顔が
その日は、何故か、嬉しかった
窓から漏れる月の光が、君の素敵な黒髪を照らして
君はまるで、空から降りてきた天女のよう
「ねぇ、今度はいつ?」
君は、めいっぱい、笑ってくれた
泣いてたくせに、僕の為に、笑うなんて、ひきょうだよ
時は少しずつ、僕らを引き裂いていく
朝日は、僕らの別れの時間だ
君は、部屋の時計を巻き戻し、僕に言った
「夜の0時に戻った! 魔法が解けたから、また、一緒にいれる」
朝の光は、再び僕らに魔法をかけた さよならの魔法だ
何回も振り返り、手を振る姿がつらかった
午前0時、君との時間。時計の針が重なるように
今度、僕たちが重なるのは、いつだろう
君が 恋しいよ
9/24/2025, 12:34:52 PM