「理想のあなた」
宇宙の静寂をひとりで旅した、あの小さな探査機のように。
必要な言葉だけを抱えて、淡々と、まっすぐに。
私は私の軌道を歩いていきたい。
「はやぶさ」が遠い星の欠片をそっと持ち帰ったみたいに、
日々のささやかな美しさだけを拾い集めて、
胸のなかの小箱にしまっておく。
夕暮れの光が部屋に満ちる。
足元で、クロが静かに寝息を立てている。
この柔らかい温もりを守ること。
飾らない言葉で、大切なものとだけ繋がること。
どこか遠くを目指すのではなく、
今ここにある静けさと、完全に調和していたい。
それが、私の思ういちばん綺麗な、理想の姿。
5/21/2026, 6:34:24 AM