【テーマ『ルール』】
生まれた生命はいつか死ぬ
それが、この世界で唯一絶対のルールだ
お世話になっている家の飼い猫が亡くなった
腎臓病を患っていたらしく
亡くなる数日前から水とご飯を拒否するようになり
最期は飼い主であるお母さんの見守る中
深夜3時に亡くなった
私自身、ちょくちょく世話をさせてもらう間柄で
幸運にも当日に予約を取れた火葬場で
お母さんとその息子である彼氏、そして私の3人で見送った
両親の祖父母も健在で
これまで誰かの死に触れる機会のなかった私は
死んだばかりの猫の亡骸が
まったく眠っているようにしか思えなかったことと
呼吸の上下がなくなったことで
そこに魂が入っていないと
直感的に理解させられたことへのギャップに
自然と涙が溢れていた
葬儀から帰って、ぐったりと帰宅した翌日
私は心身ともに倦怠感を覚えた
飼い主に対して気を遣ったこともあるだろうが
なにか、自分の中で根本的な何かが
崩れていったような予感がしている
それがなにかは分からない
ただ、一つ思ったことがある
全生命が皆、亡くなったネコと同じ
骨になる最期をたどるなら
皆、いつかは息を引き取るならば
今際のきわで後悔のない生き方をしたい
生前と同じ光を灯した瞳と
あの冷たい肉体の温度を
私はきっと忘れないだろう
死という概念の断片を体感させてくれた猫さんと
この文章をアウトプットさせてくれた
私の体と神経回路に感謝して
この瞬間からまた、生きようと思う
4/24/2024, 11:30:36 AM