とある恋人たちの日常。

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 うちの会社は、ファミリーみたいな温かさがある会社。社長をお母さん、従業員はその子供という〝てい〟で、家族ごっこが始まる。
 
 社長の〝お母さん〟は板についていて。
 本当にいつから、この茶番劇が始まったのだろうと笑ってしまった。
 
 そして思い出す。
 末っ子気質の同期の彼女は、その気質の通りに会社の末っ子だ。
 その彼女と社長のやり取りが発端だった気がしてきた。
 
 あの時は、わたしも〝お姉ちゃん〟って言われたなあ。
 
 懐かしい思い出に浸っていると、その子がお客さんと話しているのが聞こえた。
 天真爛漫に笑って、お客さんの対応をしているから、お客さんから蝶よ花よと愛されている、同期の彼女。
 
 そして、話している相手は彼女が気になると言っていた救急隊の先生。
 
 さてさて。
 〝お姉ちゃん〟は可愛い〝妹〟の恋を応援しましょうかね。

 
 
おわり
 
 
 
お題:蝶よ花よ

8/8/2024, 1:29:21 PM