夜は、度々“悪い”意味を表現する。
『明けない夜はない』がその一つだ。わたしは、この言葉に希望を感じるけれど、自分のなかでちょっと引っかかるものがあった。
それは、わたしは夜が好きだということだ。真っ暗な空には、星がチカチカと輝いている。この、眩しさで眼がくらまない程よい小さな輝きが、心地よい。
この心地よさからなのか、理由のはっきりしない涙が、眼から溢れ出そうになる。この涙が、明日の希望を連れてきてくれるものだとそのときは知らずに。
この星の光は、夜が明けると、見えなくなってしまう。確かにそこにあるのに。
わたしは、星の光が“小さな幸せ”を表している気がする。夜に、暗い闇のなかでしか見れない、体験できない、小さな幸せはきっとある。
じんわりと身体に幸せが染みるこの日この瞬間、見えないけれど幸せは確かにここにある。
”幸せのカタチ“は一つじゃないから。クッキーを型抜きするときみたいに、幸せも既製品の型にはめようとしなくてもいい。“幸せのカタチ”は、人の数だけ想いの数だけあって、全く同じものはなに一つとしてないのだから。
今は闇のなかでも、好きな唄を歌いながら、気長に夜が明けるのを待とう。なんならずっと夜でもいいのかもしれない。夜には夜の幸せがあるのだから。
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3/7/2025, 2:57:20 PM