無限サーモン

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1月24日、僕は影髪町に引っ越してきた。
その日に公園に遊びに行き、近所に住んでる田中くんに会ったんだ。

田中くんは坊主、というよりはハゲって感じで髪の毛が生えていないんだ。
病気のせいでなったらしい。
でもそんなこと気にせず笑顔が素敵なやんちゃな男の子だった。
鬼ごっこやすべり台、ジャングルジムやカードゲームなどで遊んだ。

夕方になり、お互い家に帰ることになった。
僕の家と田中くんの家は公園から正反対の方角にある。
僕たちは互いに手を振り合い、帰った。
その時に、田中くんはちょうど逆光があたり、黒かった。
その黒いハゲ頭が、怖い影人間のようだと思った僕は、恐怖で足がすくんでしまった。
そのことに気づき、こちらに近づいてくる影人間。
彼は田中くんだ。わかっているんだ。でも怖いんだ。
思わず目をつぶり、数分ほど経っただろうか、そっと目を開いた。

そこには、心配そうな顔をした田中くんが立っていた。
安心して後ろを振り向くと、手を振っている黒い巨大な影人間がまだそこにいて、近づいてきてたんだ。
僕は泡をふいて倒れた。

あとから聞いたけど、その影人間は田中くんのお父さんだそうだ。
息子に合わせて、スキンヘッドにしているらしい。
田中くんには悪いことをしたな、と思った。
しかしその後、田中くんには会うことはなく、転勤族だった僕はその街をさっていった。

1/24/2026, 3:00:37 PM