「20歳」
「誕生日おめでとうー!!」
「ありがとう」
彼の明るい声が部屋中に響く,私は今日20歳になった。彼が腕によりをかけて作ったパーティ用の料理は全部私の好きなもの,そしてテーブルの中央にドンッと置かれるデコレーションケーキ。
全て彼の手作りだ
「いやぁ,つい気合が入って作りすぎちった」
「全部美味しそう‥しかもみんな私の好物ばかり」
「そりゃ,今日の主役はお前なんだし,気合いも入りますよ」
ありがとう,と笑うと彼は少し照れたように笑い
「冷めないうちに食べよ食べよ」とお皿を並べる。
「あ,お酒‥一応色々用意したけど,どうする?」
「うーん‥今はいいかな?」
「いいの?20歳,最初の日なのに」
「うん,今はいいの。あと3ヶ月後まで楽しみに取っておく」
彼は首をかしげるが,意味がわかったのか目を輝かせた。
3ヶ月後‥彼が20歳になる時‥私は彼と一緒にお酒を飲むと決めている。
それは遠い昔,記憶の中の君は今より少し幼く,でも変わらない笑顔を浮かべ約束した
ハタチになったら,一緒にお酒飲もう
1/11/2026, 1:25:36 AM