きらの。

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君の目を見つめると


ある日、少年はメデューサと恋をした。中世ヨーロッパ、町外れの村の貧乏な少年は山でひとりぼっちのメデューサの女の子を見つけた。
女の子は服がボロボロで目に布を巻き付けている。
少年はその姿を不思議に思いながらも家に連れて帰り、一緒に生活を共にした。
成長していくと共に2人はお互いに恋に落ちた。
「私メドューサなのよ。」
そう聞いた時、少年は少し驚いたが受け入れ、共に生きていくことを選んだ。
けれど、それを村の人は許さなかった。メドューサの事を恐れ、2人の住む家に火をつけた。
燃えていく家の中で2人は抱き合う。
少年はメドューサに言った。
「君と一緒にいられてよかった。」
メドューサはその言葉を聞くと「私もよ。」と言い、目隠しを外した。
メドューサの目は輝く綺麗な青色だった。少年は石になり、メドューサはその石に抱きつきながら炎の中に消えていった。

今でも石になった少年は村はずれに1人たたずんでいる。

4/7/2024, 4:32:23 AM