ごはんの前のつまみ食いってなんであんなに美味しいのかな。
一つだけ、一つだけって思っていてもつい二個とか三個とか食べちゃう。
そんなに食べるのなら自分で作れ! と親から怒られて渋々作ってみても、つまみ食いの美味しさには敵わない。
なんでだろうなあ。やっぱり料理の腕の差かなあと思っていると妹が神妙な顔して言った。
「お姉ちゃん。最高のスパイスは料理の腕とかじゃないよ」
「じゃあやっぱり愛情?」
「それも違う。
空腹感と罪悪感と背徳感。これが最高のスパイス。
夜食やつまみ食いがあんなにも美味しいのはそれが理由だよ」
「……なるほど」
だから味の感じ方にすごく差があったんだ。
納得したと同時に、でもこれがつまみ食いの免罪符にはならないよなあとも思った。
4/4/2026, 1:55:11 AM