き。

Open App

夕方5時の通学路、重たい荷物を持った君と
少し肌寒い10月の風、頬を撫でる。
道端の木々は、少しずつ色を変えていて
なんだかそれは静かな花火のようだった。
来年の紅葉は、誰と見るのかな、と
君は少し寂しそうな顔をしながら問う。
そんな、来年になってみないとわからないよ、と
答えに困ってしまって、変な返事をしてしまう、
君は目を伏せて、ふふっ、と
もー、笑わないでよ。恥ずかしい、、
そんな会話

11月中旬、交差点の交通事故
ニュースで大きく取り上げられていた。

君のいない通学路は
なんだか苦しくて、辛くって、
そんな、まだ君と、雪を見れていないのに。

10/12/2024, 12:51:01 PM