Frieden

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「鏡」

自分が意識的に、そして無意識のうちにしていることは、実は心を映す鏡のようなものだと思っています。

頑張って作る笑顔。なんとなく撮った空の写真。
ポジティブな口癖。ついつい聴いてしまう音楽。
思ってもいないのに言った一言。そして、書いた文章。

こういったひとつひとつの行動のどこかに、自分の心の鏡が隠れているような気がして、あとで思い返したり、見返したりするとあの時抱いていた自分の本当の気持ちに気づくこともあります。

逆に、こんな些細なことで悩んでいたのか、と思うこともありますが……。当時の自分の心の幼さに気付かされるような、少し恥ずかしくなるような、そんな気持ちになります。

さて、なぜ「心の鏡」なんていう抽象的なテーマで今日の文章を書いたかご説明します。

心というものは、丈夫で鈍感そうではありますが、知らず知らずのうちに傷ついています。今この瞬間も、心の底で悩みが揺蕩っていることでしょう。

やがて心は少しずつヒビが入り、もししっかり守られないといつしか壊れてしまいます。
心の鏡が、割れてしまいます。

そんな時は、この言葉を思い出してください。

“こなごなに砕かれた鏡の上にも 新しい景色が映される”

これは、千と千尋の神隠しのエンディング曲「いつも何度でも」の歌詞の1フレーズです。

心が壊れてしまうことを決して肯定するわけではありませんが、たとえそうなったとしても、いつか美しいものがきっと見えてくる。

砕け散ったことで、心はもう二度と元には戻らないかもしれないけれど、飛び散った先で、別の何処かにある何か新しいものを見ることが出来るようになる。

そんな気がするから、心の鏡というテーマで書いてみました。

辛いことが沢山あるこの世の中ですが、どうか希望を捨てないで、心が粉々になったとしても、ずっと大切に抱きしめていてください。

8/19/2024, 2:47:51 PM