鈴木

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神様の我儘で
孤独に生き孤独に死ぬ運命の少年が居た

その少年は、ただ家族を愛していただけなのに

美しかったその姿は枯れ果てて

髪は少しパサつき

陶器の如く真っ白な肌は痩せこけて

服から僅かに覗く手足は、簡単に折れてしまいそうなほど細い

しかし、少年は澄んだ瞳の輝きを失ってはいなかった。

自分が世界から嫌われた果てで処刑される運命にあると分かっていても

少年は、最期まで家族の傍に在りたいと願った

7/30/2024, 12:49:22 PM