MumU

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「ごめんね」


私はもうここにはいられない

そう思いながら、何もを告げずに……外に出た

雨音のみが聞こえ、真っ暗な闇だけが広がっていた

闇に紛れしばらく進むと

雨が上がり空から月明かり出てきたとき

ふと、振り返ってみると

そこには、見慣れた景色が映し出されていた

その風景を見たときに、頬が不意に濡れた……

「ごめんね」

誰に聞こえる訳もなくポツリと呟き膝をつく

…………

しばらくした後に、歩みを始めた

その足取りに、迷いはなくなっていた





5/29/2023, 10:15:13 AM