「君と一緒に」
君と一緒にしたこと、たくさんあるね。
自分にとって初めてのことがたくさんあったよ。
君にとっても初めてのことがたくさんあったらしく、その度にはにかむ君の笑顔がとてもかわいかった。
そんなあなたが私の前からいなくなって半年以上が経った。
まったく、情けないものでまだ君のことを忘れきれていない。
いや、忘れたいというより自分の経験へと昇華させたいんだけど、君のいなくなったことを認めきれていない自分がどこかにいる。
これじゃ次に進もうにも進めない。
本当にあなたは罪な人だね。
どうやら、自分の心はあなたに盗まれたままらしい。
あなたとしたことを思い出す度、あなたと通った道を通る度、街なかで、ネットで見知らぬカップルをみる度、自分の苦痛を誰とも共有できない現状に苦しむ度、あなたのことを想わずにはいられない。
あなたにこの文章が届くのかは分からないけれど
もし届いたのなら伝えたい。
「大罪人の怪盗さん、私とお茶しませんか。
初めて2人で行ったあの場所で」
テーブルに置かれた予告状より
〜怪盗のマントを添えて〜
1/6/2026, 4:58:53 PM