まかろん

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「ボス、いい加減にしてください」
「うおっ、なんだよいきなり」

オレはボスの持っていた菓子を奪い取った。



 午後の3時頃、オレは貰っていた資料の読み込みに頭を働かせていた。なのに、オレの横には、むしゃむしゃと音を立てながらせんべいを食べている津詰徹生がいた。
 彼は強面の顔に反して大のお菓子好き(甘党)だが、いくらなんでも食べすぎだ。
「ボス、もういい歳なんですから、健康とかいっそう気をつけなきゃ行けないんですからね?こんなお菓子ばっか食べてたら寿命縮まりますよ〜?」
「別にいいだろ?菓子くらい。菓子ばっか食ってても早死にはしないだろ」
「いいや、オレがダメなんでダメです。もうお菓子ばかりの生活は終わりです、終わりにしましょう。このせんべいはオレが貰います」




 そうしてオレは奪い取ったせんべいをバリバリと音を立てながら食べた。
「お前、俺のせんべいが食べたかっただけだろ?」
「バレちゃいました?」
「だろうなとは思ってたわ、まあ、いくらでもあるから、お前さんも好きなだけ食べな」
「やったー!ボスからのご褒美〜!ボス!大好きです!」

7/15/2024, 1:01:56 PM