"砂時計の音"砂時計をクルンとひっくり返した。机にベタリと頬をくっつけて、目を閉じ静かに耳を傾ける。さーっという、細かな砂の流れる音。途切れることなく続く、白く空っぽな時間に身を委ねること暫し。音が止まったところでパチリと目を開けた。最後に残った砂を、上部の木にトンッと触れて落とし切る。ゆっくりと伸びをひとつ。あともうちょっとだけ頑張るかぁ。
10/18/2025, 4:40:23 AM