細言

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『君が見た夢』
淡い春の窓下、君の夢を見た。もう何年も会っていない君と出かける夢。
夢の中ではね、君と距離はあんまり感じなくて、空白の中にぽつんと浮かぶかき氷屋さんに行ったんだ。僕と君で抹茶ソースのかかった大きいかき氷を分けっこして食べたの。あ、そういえば店員さんの顔がKくんに似てたな。あの、小中同じだったあいつだよ。夢の中だと気づかなかったけど、今気づいた。変な感じー
そうそう、気づいたらかき氷は食べ終わってて。味は全然覚えてないのに満足感があってさ、そのあとは何したっけ。あれ、覚えてないな…あれ、君が出てこなかった。そうか、かき氷は君自身のことだったのかな。夢の中でのメタファーというか、かき氷を食べ終わったから、君が消えちゃったみたいな。え?違う?なんで君、が、そういえばかき氷、Kくんに似て、味は覚えてないな。

そう、断片的な記憶だけを繋いだら、こんな感じ。上手くできてるかな?そう、夢ってことにしとくの。そうしたら罪は軽くなるかな。大丈夫、君は悪くないよ。それにもう、君は君の、罪を償ったじゃないか。じゃあそろそろ行ってくるね。ちゃんと僕の勇姿見ててよね!元演劇部の底力見せてやる!

12/16/2025, 3:16:27 PM