récit

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僕はリフレッシュするために旅に出ると決めている。

その旅の中で、日常の些細なことが少しずつ色を変えていくのを感じるんだ。
まるでキャンバスに新たに鮮やかな色が塗られていくように。

世界が次第に開かれていく感覚は、何とも言えない喜びなんだ。

考えてみると、人生そのものも一つの壮大な旅であることに気づく。
毎日がその旅の途中だから。

誰かと出会い、別れ、振り返り、時には立ち止まることもある。先の予定を思い描くことも。

確かなのは、視野は新たに広がり、価値観は常に変化していくということさ。

「旅の途中」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ぺ子さんは、健康的な生活なんてつまらないと思っている。

彼女はヘルシーなお食事や適度な運動を完全無視して、食べ物に恋してるように毎日ずうっと食べ続けているんだ。

朝ごはんは、お砂糖たっぷりの甘いクリームをどっさり盛ったパンケーキをなんと10人前。カロリーの暴走車両さ。

お昼ごはんは、2キロのチャーシューラーメンをまたまた10人前。ラーメン屋さんもびっくりの注文だね。

そして夜ごはんはビールと焼酎、さらに餃子、唐揚げ、ピザ、ポテトフライが10人前。
ひとりパーティだよ。

虫歯で奥歯が抜けても前歯が抜けても頬がブルドッグみたいになっても、彼女は食べるのをやめないんだ。

ぺ子さんの健康が心配になるけど、もしかしたら僕が間違っているのかもしれない。

だって僕はぺ子さんの本当のことを知らないし、この生活が彼女にとっては幸せで正しいのかもしれない。

食べ物界のスーパーヒロインなのかもかもしれないし、ぺ子さんの食欲を考えるのはもうよそう。

「まだ知らない君」

2/1/2025, 1:16:34 AM