【うちの認知症のばあちゃん】
キッチンに鳴り響く火災報知器の音に驚き、思わず走り出す。
部屋には86歳のばあちゃんが一人でいる。
昔ながらの低い天井に腰を崇め、スライドドアを開けるとばあちゃんが薪ストーブのドアを開けて部屋中に煙がたちこめていた。
もしかして昔使ってた掘りごたつを思い出して火をいじったのか?
母が「ストーブのドア閉めて!火傷したらどうするの!!」と大声で怒鳴る。
怒鳴らないと耳の遠いばあちゃんには何も聞こえない。
昔当たり前にできてたことが出来なくなっていくばあちゃん。
一日にご飯を5回食べるようになった。
レンジでご飯を温めすぎて黒焦げにした。
趣味も友達もいないから、特に何もしない日の繰り返しの毎日。
時々こうやって何かやらかす。
おうちが燃えてないからまだいいけどさ。
バカみたいについ大声で会話する私たち。
無意識に変な行動をしてしまうばあちゃん。
大変だけどさ、いつかは懐かしくなる日がくるのだから、少しでも丁寧に関わりたいと思う。
どうしてもイライラしちゃうこともあるけどね。
3/22/2024, 12:11:50 PM