「好奇心は猫をも殺す」なんて言うけれど。その「好奇心」は、「怖いもの見たさ」とかの意味も孕んでいたりするのかな。
ちょっと調べれば危険ってわかるはずなのに、なんでそこへ行ったのだろう。
そんなに、その姿を拝みたかったのかな。
見えたって、いいことは何も無いのに。
"彼ら"は、ある意味では自己顕示欲の塊。
見える存在が少ないからこそ、見えると分かるや近づいてくる。距離的にも、精神的にも、生命的にも。
あれ、何人いるんだろう。互いに捕食しあって、よりヤバい存在にならなければいいけれど…。
…いや、肩車している時点で、なにも良くないか。
ネコの慣用句は、「しかし物を知れた満足感で生き返った」って続くらしいけれど。
肩車しているあの人は、果たして満足したのだろうか。
(『死期折々』―月見里 珀亜の小話―)
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11/12/2024, 10:29:49 AM