クリスタル
クリスタルってよく聞くけれど、案外その意味を説明しろと言われると難しい。そんなわけで簡単に調べてみた。
大雑把に言えば「結晶」という意味で、語源は古代ギリシャ語の「氷」らしい。なるほどなぁ。
じゃあ、ここから何か物語を考えるとしたらどうなるだろう。
例えば、熱い結晶とかどうだろう。語源を考えれば真反対だけど、現在使われている意味からは然程かけ離れていない存在……みたいな。
そうだなぁ。かつて古代ギリシャにおいて氷と呼ばれていたものは、氷の精が生み出した宝石の一部だった。どこからか湧いてきた精霊たちは氷を生み出して人間と共生していた。
しかし、やがて人間は自身たちで氷を生み出し、それを保存するようになった。
こうなると精霊の存在意義がなくなってしまう。困った精霊たちは、新たにクリスタル……結晶、特に水晶を生み出すことで人間に価値を提供し続けた。(ちなみに実際、水晶は別名「水精」と呼ばれるそうだ。)
しばらくはこの関係性でお互い平和に過ごすことができた。でも、新しい共生生活も永遠には続かない。人間は妖精の持つ力を我が物とするため、妖精がどこからやって来たのか探り始めた。
そうして辿り着いたのは地球の核近く、生身の人間なら一瞬で火が通ってしまうような灼熱の空間だった。
人間たちは超高温に耐えうるロボットとカメラを開発し、内部の調査を開始した。重力に従って落ちていくだけの、片道切符しか持ち合わせていない不憫なロボットである。
途方もなく深い穴に落とされ、撮影だけを課せられた彼が最期に撮ったものは、煌々と輝く地獄の中で醜いまでの光を放つ、奇麗な水晶だった。
……って感じ?
こういうアイデアは割とポンポン湧いてくるんだけどなぁ。物語として起承転結の展開を考えて、そのうえでアイデアを文字に起こすっていう作業が苦手。――もしかして執筆向いてないです?
ちょっとしばらくは、こういうアイデア出しみたいな文章を投稿しようかな。ちゃんと物語にしようとすると一気にハードルが上がるので。
まずは執筆習慣を取り戻すぞー。あ、オチはないです。
7/3/2025, 4:28:14 AM