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神様が舞い降りてきて、こう言った


大災害から逃げてやっと落ち着いた人々の前に眩い光が頭上に広がった。同時に安堵と不安が人々の間に走る。
眩い光はやがて見慣れた人の形は神様みたいな姿となっていく。会った事はないが…。

私はあなた方には良い神か悪い神どちらにみえますか?

口々に、助けてくれる良い神様!大災害を起こして家族を離れ離れにした悪い神だ!何を言っているんだ!
と、好き勝手に不満や恐怖も追風として言い始める。

高貴な笑みを浮かべ皆を見渡すと大きく頷き、さらに降りてくる。

あなたはどう思いますか?

いつの間にか自分の前にその近づき難い美しい顔があり、漆黒の瞳は深く畏怖を感じる。

自分にとって都合の良い事は他の人には悪い事になります。だから、その問いに答える事は難しいです。
何かに気づいて欲しいというメッセージにこちらが気づいていないのかもしれません。自分にはわかりません。

スーっと離れると人々を仕訳し始めた。
自分の周りには、小さな子供と真摯に手を合わせる人しかいなかった。

良い悪いと判断した者よ。生きてこの地を再生させよ。
何故、このような事が起きたか考えよ。
人が何故いるのか、何故、同じ痛みを繰り返すのか…。
わからない者よ。共に参れ。
生まれた意味がさらによくわかるぞ。



7/28/2024, 1:32:58 AM