récit

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むかし、白ヤギさんと黒ヤギさんがお手紙のやり取りをしようとしました。
でも、ヤギさんは届いたお手紙を読まずに食べてしまい、彼らの気持ちを伝えることは困難だったのです。
お手紙の行方は、いつまでも彼らのお腹の中で混ざり合っていました。
メェメェー。

時は流れ、白ヤギさんも黒ヤギさんもスマホを手に入れました。
おかげで、彼らのコミュニケーションは瞬時に繋がるようになったのです。
今や、白ヤギさんと黒ヤギさんのそれぞれの画面にお互いの愛の言葉が映し出されるようになりましたとさ。
メェメェー。

「手紙の行方」

2/18/2025, 12:04:10 PM