ここ最近、会社と家を往復する生活ばかりだったので、運動がてら散歩してみることにした。
日差しが眩しい。
たまにはこういうのもいいかもしれない。
正直もう充分だから帰ってもいいのだが、運動がてら出てきたので、もう少し歩いてみよう。
「にゃお〜」
おっ猫だ。首輪はついてない。
ちょっと歩いてはしきりにこちらを振り向くので、着いていくことにした。
細道……路地裏……空き地……
たどり着いた先は、神社だった。
管理も行き届いていて綺麗な境内だ。
「こんにちは」
「こんにちはっ」
どうやら猫はここに住み着いてるらしい。挨拶してくれた、神主の足元に擦り寄っている。
すると神主はどこかに行ってしまった。と思ったら、バタバタと何かを持って戻ってきた。猫缶のようだ。
猫は人間を大きな猫だと思っている節があるらしい。
もしかしたら、ご飯に誘ってくれたのかな。
そんなことを思いながら、境内から綺麗な夕日を見て、スマホを手に取った。
「あっ電池切れ……」
3/5/2024, 10:49:34 AM