題:レジェンド審査!
今日は、私ーーキノピーチ含め八人が審査に出る日。
ふーっと、私は長く息を吐いた。
だって今日は……。
私がめちゃくちゃ推してる『レジェンドチーム』が審査してくれるんだもん!!(超早口)
一生に一度あるかないかだよ!?というか無いでしょ!!
「ではご参加頂いた皆さん、審査が始まりますので、移動をお願いします」
わー、もうアナウンス入った!というかこのアナウンスの声ロゼッタさんぽくないですか?神。
しかも審査バトルなんだ。今回は『風船バトル』らしいです。心臓の音すっご。鼓動が……。
「試合5秒前……3、2、1、START!」
よし来た。風船バトルは風船を割った数が一番多い人が1位ね。じゃあ私流のやり方で。
私のやり方は、ジャンプ台かグライダー場所でアイテムをとにかく投げまくる。以上!(これはリアルでもやってます)
これが当たるんだわ。審査前にも練習出来るんだけど、その時の最高記録20個余裕で超えてた。(これはリアルでの記録もそうです)
話してる間にもう5個割ってた。早い。
「ロゼッタさん、あの人……」
「はい、キノピーチさんのことですよね。採用できるかもしれません。……このレジェンドチームに」
「かなりの実力を持ってますね」
あと30秒!!このままやられなかったらいける!!5、4、3、2、1……。
「試合終了です。参加者は、直ちに控室へ向かってください。結果が出るのは明日です」
明日か……。緊張するなぁ。
いよいよ結果が出るらしいけど……。あっ、エントランスに張り出されてるっぽい。
どうなってるのかな、私……。
………………………………………………。
マジ?
マジかレジェンドチーム入っとるえちょ待ってどゆこと何かの間違いいやそんなはずはないはずああああああ。(混乱中)
「えー、レジェンドチームに配属されたのはキノピーチさんです。あとの皆さんはホープです。では解散」
簡潔にまとめすぎでは??てか視線が痛い。
その後呼び出された私は……。
「よろしく、キノピーチ」
「後輩ということで呼び捨てにさせて頂きますが、タメ口がよろしければタメ口にします」
「なんでロゼッタさんは俺のことさん付けと敬語なんですか?」
「教え子だから?」
「キノピーチも実質教え子になるではありませんか」
「うっ」
二人の会話の内容が全く理解できず、ただ胸の鼓動だけが聴こえました。
お題『熱い鼓動』
7/31/2025, 5:17:04 AM