「ねえねえ」
「なに?」
「最近調子はどう?」
「ぼちぼちかな」
「そっかあ、あのさ、
僕の方は占いができるようになったんだよ」
「へえ」
「君の顔を見ただけで、
お天気がわかるようになった」
「なにそれ笑」
「ほら、今は物憂げな空だ。
菫色の空に黒い雲が揺らめいてる、雨が降るのかな」
「えっ、すごい!なんで分かったの?」
「あ、今は分からなくなっちゃった、
気まぐれなんだ、この能力」
「え〜なにそれ、
まあいいや、またわかったら教えて」
「うん。君と一緒でね、気まぐれなんだよ」
君のオニキスみたいな瞳は
天気や景色をよくうつしてくれるんだ
僕を見ていない時に限るけれど
2/25/2023, 10:37:19 AM