季衣

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あなたがそれを感じるのは
どんな時だろう。



木陰のベンチ?
はしゃいで走ってみた時?
ウィンタースポーツをしてる時?
夜がふけた砂浜?


私がそれを感じるのはいつも
実家の金木犀の木が揺れて、
優しい香りがした時だった。



あえて意識をすることは
少ないかもしれない
でも、それは常に、
確かにそこにある

そして、季節の移ろいを運んでくる。

それが嬉しい人も、
切ないような複雑な気分になる人も
みんな、同じ世界を生きてる

それを感じたら、
空を見上げてみるといい。
大切な人も、この空を見上げている
と思えると、頑張れる気がするから、


大丈夫、
ふんわりと木々を揺らし
通り過ぎるそれは、
いつもみんなの応援団だ。





「風を感じて」

8/9/2025, 11:49:19 AM