未完ホロウ

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小さい頃のイマジナリーフレンドを今でも覚えている。

名前はぴょこちゃん。

くまの耳が目に見えてかえるだと思ってつけた名前。

小さい頃、よくサイダーを飲んだのを覚えている。

祖父母とぴょこちゃんとよく飲んだ。

暑い外から帰ってきて冷たいサイダーを皆で飲むのが好きだった。

うちに帰るのがいつも楽しみだった。

ぴょこちゃんは今、通学バッグにつけている。

いつからか無口になったけど未練がましく一緒にいる。

帰り道は今日の失敗を思い出す時間になった。

……思い出した。昼のサイダーまだ残ってる。

カバンの中のペットボトルは当然あったかい。

炭酸のない、ぬるい炭酸を暑い日差しの中ででゆっくり飲み干した。

8/3/2025, 11:10:14 AM