遠野 水

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明けない地平線を持つ娘へ

満天の空は青く夜なのに青く存在していて落とした目の先の闇は深く遠く果てしなく
見えて実はその先なんて無いのかも知れない
其処の地が一足進んだら森の闇に私の悲鳴と共に響き体を叩き付け森の闇に深く深く深く滑り落ちて行くのかもしれない
何てヒカンテキ、クスリと笑う
「星と言うのは良いだろう?」そんな娘の思いとは裏腹な感に満ちた父の声
『何故、ココに連れてきたの?
アナタの見せたかったのは本当は満天の星ではなく地平線の闇ではないですか?』
たまたま帰った家に迎え出た父
外出先ではクスリで飛ん出るって知ってるんだよね
脳内の満天の星を見ながら暗闇へ墜ちてるのと同じなんだと教えたいの?
現実と脳内で繰り広げられる空の青、地平線の闇
「どちらが怖い?」と突然聞く
父の顔は暗闇では見えない
「今…」そう答えた私に
「そう思うだろ…父は舞衣の闇を知らないけど
今はとても怖いよな、だけど朝になればこの闇を救う地平線から太陽は出て周りを明らかにする、地上を喜びに照すんだ
舞衣の闇は明けた後、舞衣を喜びにしているのか?
もし見ているのが孤独なら
抜け出せるうちにその闇から抜けて欲しいと
思う。
世の中はツマラナイサ
だからって捨てる程 酷くもないよ

舞衣…この満天の星空の美しさと
地平線の暗闇の深さの怖さを
覚えておいてほしい
そして人生はその先は無いのかも知れないと言うことを
みんな命の保証はこの一瞬にしかない
それでも次の一瞬をチェーンの様に繋いで生きている、父も舞いも。
父と舞衣の違いは
ツマラナイ人生を楽しくする方法が違うだけなんだ
父には明ける地平線はあるけど
舞衣にはあるのか?


【夏の気配】
一般的に夏の気配って雲の形だったり木の葉が黄緑色だったり空が薄い青だったりだんだん空気が淀んで来ると言うか……それは湿度が高くなっているのか、だけどその淀んだ空気の中に
在るのは本当に物質的な物だけなんて言いきれないよううな、、、そんな時は肩を払ってみてや…
そうそうサラッとでいいよ、
パンパンと手を叩いてもいい…そう神社にお参りの時にする
2回パンパンて……神様のオワストコロニハする事に意味が有るんやて……

6/29/2025, 8:24:11 PM