うどん巫女

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君の奏でる音楽(2023.8.12)

パタ…パタ…
騒がしい雑踏の中でも、なぜかその足音が耳に届く。少しくたびれたスニーカーで、小さな歩幅で歩くその音。

カリ…カリ…
たくさんの人が静かに勉強する自習室。やっぱり君のシャーペンの音は、なんだか耳に残ってしまう。

ふふ…あはは…
廊下の少し遠くからでも、君の笑い声はわかってしまう。けして大きな声ではなく、どちらかというと忍び笑いのような、密やかな微笑み。

「君の音ならすぐにわかるよ」って言ったとき、きっと君はピアノか何かの話かと思っただろう。けれど、僕の世界は、こんなにも君が奏でる音楽に満ちていて、こんなにも素晴らしいんだってことを、きっと君は知らない。


心の健康(2023.8.13)

『元気ないときは、なんか美味しいもんでも食べとき!それで大体、体も心も元気になるから!!』
いつだったか、母さんが言っていた言葉が頭をよぎった。
でもさ、母さん。心が疲れちゃうと、美味しいものを美味しいって感じられなくなっちゃうんだ。なんにも、感じられなくなっちゃうんだ。
あぁ、最後にもう一度、母さんの肉じゃが食べたかったなぁ。

8/14/2023, 6:09:02 AM