空に向かって飛び立とうとする友達の背中を私は黙って見つめる。
止める権利は私にはない。
友達がそれを強く望んでいるから。
下を見るのも嫌な高さだ。落ちたらきっとひとたまりもない。
……よくこんなことを決心して、しかもあんなところを恐れずに立てるなあと半ば呆れながら私は周りから聞こえてきたカウントダウンを小声で唱える。
『5、4、3、2、1! バンジー〜〜!!』
友達が落ちていき楽しそうな絶叫が響く。
次は私の番だけど、落ちる恐怖を想像したら血の気がサーッと引いていくのを感じた。
……強く誘ってくれた友達には悪いけど、やっぱ怖いからやめとこ……
スタッフさんに声をかけて私は階段をそろりそろりと降りていくのだった。
4/2/2025, 12:22:31 PM