「さあ、狩りに出かけよう」
大鷹のダイヤは翼を広げゆったりと巣から飛び出した。
ダイヤは冬の狩りが好きだった。ピンと張り詰めた空気が心地よく、他の季節に比べて視界がクリアだ。
風に身を任せ上空をゆっくり旋回する。じっくりと獲物を探す。
こちらに気付いていないようだ。狙いを定める。
「今だ」
大きく翼を広げ、力強く羽ばたく。
獲物に向かい一直線に急降下。相手に逃げる隙を与えない。
鋭い鉤爪でがっしりと捕まえる。
一瞬の出来事だ。
ダイヤは満足そうに大きく羽ばたき巣に戻っていく。
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お題:鋭い眼差し
10/16/2024, 10:26:45 AM