小音葉

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銀の頂、白亜の塔
忘れ去られた過去の檻
ある日は、止まった針を見つめて
またある日は、小さな物語を棚に収めて
価値なき証を綴る亡霊

鼓動は鳴らず
吐き出す色は透き通る
確かめる足もなく
空洞を抱えて目を擦る
呼び声は久しく聞こえない

これが罰ならば
贖うべき罪の形ならば
しかし、天秤を揺らす手はどこから訪う
眠れない
これでは、込み上げる
まだ、まだ、永遠になりたくない
色付く、広がる、かつてあなたがくれたもの

ああ、あなたは、そう、あなただけを
待っていた

(誰かしら?)

3/2/2025, 12:12:33 PM